糸を力織機に引きこみ織物へと加工する織り付け業務と、その業務で使用する力織機のメンテナンスを担当しています。稼働する織機で品質の良い製品を織り上げられるよう、織機の調整や修理、点検等を行っています。機械のトラブル対応は先輩とともに作業する場合もあれば、一人ですべて行うこともあります。機械を分解し、壊れた部品を溶接して手直しするのですが、旧い機種だけに新品の交換パーツがないこともあり、そんなときは部品を作ることから手掛けています。

ボタン一つで制御できる大量生産向けの設備ではなく、熟練職人の技により微調整することを前提とした設備を使用しています。糸本来の風合いや織り方など、織物に様々な個性を生み出す、オートメーションではできない品質を提供できるのが弊社の強みです。特殊な設備なので新しく製造することが難しく、今ある機械をメンテナンスしながら使い続けなければなりません。先輩から引き継いだ大切な力機械を守り、次世代に引き継いでいく重要な役割に、やりがいをもって働いています。

触って理解して、できれば次に進むという体験を繰り返してステップアップしてもらいます。すぐに答えを出すのではなく、まずは考えさせ、「できた！」という小さな成功体験で自信をもち、「もっとやりたい」と思ってもらうことが大事です。私が教えたこと以上のことができるように、作業内容を記録して次回はもっと早く確実に作業できるよう段階的にゴールを設けて推進。壁にぶつかり、心が折れそうになったときも仲間や上司が支えてくれる環境があるので、安心してトライできます。また皆が前を向き頑張っている姿を見ることで、自分も頑張らなければと思えるのが弊社の魅力もあります。まわりの活躍をプレッシャーではなく、嬉しく思えるのは、信頼しあっているからこそだと思います。

日本の旧いモノや昭和レトロが若い世代の人気を集めています。モノを大切につくって長く愛用するメイド・イン・ジャパンのモノの良さが認められてきているのでしょう。三信製織で一緒にモノづくり大国、日本の復活を支えていきませんか。古き良き時代に戻ることはできませんが、その良さを皆で味わい、豊かな気持ちになれればいいなと思います。私自身もそうですが、モノづくりが好きな社員が集まる会社です。ぜひ「ものづくり」への情熱を弊社で発揮してほしいです。